噛み合わせの問題について

噛み合わせの問題について (旧HPより)

《噛み合わせの問題について参考にしていただくための、1つの考え方の紹介》

噛み合わせの狂いから生じる頭蓋へのストレスについて、カイロドクターの脇山得行D.Cの文献からグゼーの病的咬合より

参考文献:脇山得行D.C.頭蓋骨調製法の診断とテクニック
J.HowatD.C 仙骨後頭骨テクニックの解剖学と生理学 から引用

1)顎関節への影響

下顎がⅩ軸を越えて第1象限に入り込み、顎関節頭が下顎の運動中心となって回転を始める。同時に顎関節内で顎関節頭が後上方への圧迫がおこすために耳腔の前壁を押し上げ、内耳、中耳に間接的に問題をおこし、耳鳴りが始まる顎関節自体も障害を受け、口を大きく開けたり、咬みしめたりする時にコクンコクンと音が出たり、痛みをともなうこともおこってくる。

2)第二頸椎への影響

頸椎、特に第二頸椎の歯突起から頸椎全体、そして脊椎全体で考える問題ですが、それは下記の順で問題が拡大して行きます。歯が抜けたままの放置→ 歯突起に新たな咬み合わせ軸が生じる→ 第二頸椎の位置ずれを起こしてくるこの段階で次のような大変重要な問題を起こしてきます。


  ・頸椎の間から出ている神経系と頸椎の周囲の神経節への影響 
  ・頸椎から脊椎全体の位置ずれを起こす。
  ・脊髄から出てくるすべての神経に異常を与える
  ・脊椎の間から出ている左右の神経系は圧迫を受ける側と引っ張られる側とに分かれ、
  ・その結果として、反射異常や自律神経系の失調が生じてくる。


◎頸椎の位置ずれにより、脳循環系に影響が現われる


  ・頸椎の両端には脳に血液を送る椎骨動静脈がある
  ・第一頸椎と第二頸椎の所でこの血管は複雑な走行をしている
  ・第一頸椎から直接脳に入り、左右の椎骨動脈は1本になって脳底動脈を形成し、脳の後半分に酸素と栄養を送っている
  ・頸稚での位置ずれがおこれば、血管が圧迫されて脳に充分な血液が送りにくいことになる
  ・これは、脳の代謝に何らかの変化を与える可能性を示している

3)咬合応力の分散と歯

歯ぎしり、くいしばりなど無意識下では、ご飯の中の石を咬みくだくほど強力な力が歯に作用する。意識下では、決してこのような大きな力は歯には作用していない。反射機能が充分に働いて、上の歯と下の歯が咬み合う寸前に力が抜けているからである。ここで問題となるのは、無意識下での咬み合わせの力である。この力は一体どのように分散しているのであろうか。理想的な咬み合わせを考えるならば、この力は頭に分散して、その他の場所に決して応力を及ぼさないことである。食物を咬みくだくのには相当な力が歯にかかるが、歯根方向に分散し、頭蓋に分散してしまうのが理想的な状態なのである。図咬合力の分散様式A部は、第二頸椎歯突起を中心とした下顎の歯の軌跡である。各歯牙とも共通の運動軸を持つため、咬み合った時の力は咬合平面に直角で、それぞれ平行を保ち頭蓋に分散する。しかし、下顎がX軸を越えて第1象眼に入ると、先に述べたように運動中心が顎関節へと移る。


 この場合、同B部に示すように下顎歯牙の運動軸はそれぞれ異なり、咬み合った時の力は上方に向け焦点を持つようになる。この咬合応カの集中した場所が疾患と深く結びつくと考えられるのである。以上のように、下顎の咬み合わせる位置がⅩ軸を越えて第1象眼に入りこむことが、咬み込み過ぎの要注意であることを示している。

   A:各歯牙とも共通の運動軸を持つため、咬み合った時の力は咬合平面に直角で、それぞれ平行を保ち頭蓋に分散する。
   B:下顎歯牙の運動軸は、それぞれ異なり、咬み合った時の力は、上方に向け焦点を持つようになる。
    この咬合応カの集中した場所が疾患と深く結びつくと考えられる

  ◎体に加わる刺激とそれに対する生体の防禦機構の関係。
  その刺激を無害なものまたはその刺激に慣れようとする間に生ずる生体反応。生体は体の内部で常にある一定状態を保つようにできている。(生体の恒常性)この機能は全身にはりめぐらされたアンテナの役目をする神経系によって調節されていて、眼で見たもの、肌で感じたもの、聴いた音、そして味わった味覚などすべての刺激が


中枢である大脳に集まり、その刺激の種類や強さに反応して次は中枢から各器官に必要な命令を出し、体は苦しいとか楽しいとか反応することになる。この恒常性を、神経系と内分泌系(ホルモン系)の関係からストレスを定義している。体にとって有効または気持ちの良いストレスは体を安定させるだろうし、逆に生体にとって不快なものは不安定に作用するであろう。では、良い刺激や悪い刺激について考えた時、思いつくのは、その人の立場または生活環境によって、その内容が大変異なることである。


  例えば、同じ不快な刺激を受けても充分適応する人もあれば、大きな反応を現わす人もいる。ある刺激がある人には有害であっても、他の個人では実に有益なものもあり、その刺激についても、さまぎまの有形無形のものがあることを示唆している。
 セリエのストレス学説の中で、口腔系がストレス源になる可能性について調査し、口腔系特に不正咬合や顎関節症を持つ人々に頭痛や耳鳴り、そして精神的な不安定性を持つ人々が多いことを調べ、                                  歯科原性ストレス症候群と名づけた。
    そして、テンプレートや歯の治療によって頭痛やいらいらが改善されることを彼の著書(Dental Physician)で述べている。

    脇山得行D.C.臨床成績からのまとめ

 1.咬合力の分散異常      ----- 頭蓋骨の歪
   鼻腔                -----鼻炎、蓄膿
   眼窩                -----眼痛、視力異常
   蝶形骨窩             -----蓄膿、脳下垂体(ホルモン)異常
 2.咬合のアンバランスによる応力の発生
   顎関節                    -----顎関節症、耳鳴、難聴 
   頸椎(大2頸椎を中心にして)       -----Dislocation
   脳血液循環 (椎骨動・静脈)       -----脳代謝異常
  延髄下部(迷走・舌咽・神経)       -----副交感神経刺激
   上・中・下 顎神経節            -----交感神経刺激
                                   ↓
                               自律神経失調症
 3.咬合のアンバランスによる顎部筋群への影響
   頭位の偏位 ----------姿勢不良 -----側弯症
              -----筋肉痛  -----肩こり症
 4.三叉神経系のアンバランス(特に左右差)
  自律神経系への刺激  -----自律神経失調症
  姿勢制御機構への影響   -----不良姿勢?

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