● 奥歯を抜いてから、ひざ痛になった M.Kさん
健康自慢を続けてきた私の体に、変調が現れるようになったのは、ふり返れば奥歯を抜いてからでした。
奥歯を抜いて入れ歯にしてから、なぜか背中が丸まり、ひざ痛に悩まされるようになったのです。
その後、近所にできた内科医院の内覧会で無料健診を受け、高血圧も発覚しました。
そのときの最大血圧は180mmHgで、血管年齢は八十歳との診断です(最大血圧の基準値は100~140mmHg)。
内科医には、「身長157cmで60㌔の体重を、平均体重の54~55㌔に落とせば、高血圧もひざ痛もよくなる」といわれ、毎日できるだけ散歩をするよう心がけました。
しかし、実際に体調が好転し始めたのは、グリーン歯科医院の伊禮祐子先生の治療を受けるようになってからです。
● 思わぬ原因
私が伊禮先生と出会ったのは、二年ほど前のこと。
当時の私は、歯科医に促されるまま奥歯を抜いてみたものの、入れ歯が合わず、歯全体の調子も悪くて、歯科医院を転々とする日々を続けていました。
その末にたどり着いたのが、全身の健康状態を見ながら咬み合せ治療を行う、伊禮先生だったのです。
驚くことに、初診時、伊禮先生は、私が何もいわないうちに、「奥歯が腫れているでしょう」「ひざが痛いでしょう」と、すべての不調を見抜かれました。
背中が丸まっているのもやはり咬み合せが悪いためだそうです。
●口のコリ取りマッサージ
その後、口の中を触診し、筋肉が相当にこっていると指摘されたのにも驚きました。
口の中がこっているなんて、ほかの歯科医には一度もいわれたことがなかったからです。
伊禮先生によれば、私は奥歯がないので周辺の筋肉がこりやすい。
そのため咬み合せが悪くなり、全身に悪影響を及ぽしているそうです。
肩の筋肉と同様、口の中の筋肉も、コリの強い部位ほど痛みを強く感じるそうです。
この、筋肉のコリをほぐす治療が、「口のコリ取りマッサージ」 でした。
コリの部分を指で押さえて刺激し、硬くなった筋肉をほぐしていくのです。
初診時の私は、口の中のどこをさわられても、痛みで縮み上がる状態でした。
それでもマッサージに耐えられたのは、痛みの中にも気持ちよさを感じられたからです。
治療後に顔をさわると、ガチガチにこつていたあごの筋肉が軟らかくなっているのも確認できました。
この口のコリ取りマッサージは、通院のたびにやってもらいます。
くり返すことで、コリも生じにくくなってきたのか、徐々にマッサージに伴う痛みは軽くなり、気づくと顔つきまで変わっていました。
なんと、顔のゆがみが取れて左右のバランスが整い、日の下のたるみも目立たなくなってきたのです。
また、丸まっていた背中も伸びて、姿勢もよくなりました。
●あれだけ苦しめられた膝痛もぱったりと
そして、こうして体のバランスが整うと、あんなにつらかったひざ痛もバッタリ起こらなくなり、血圧も下がり始めたのです。
最近は、いつ血圧測定をしても基準値内で安定しており、脳梗塞などの不安もなくなりました。
実際にひざ痛が消失した時期、血圧が下がり始めた時期はよく覚えていません。
確か、伊禮先生の治療を受け姶めて、間もないころだったと思います。
もちろん、咬み合せ調整の効果もあり、歯の状態も良好です。
ちなみに、伊禮先生の治療の中で、口のコリ取りマッサージは、唯一自分でも行えるもの。
私の場合は、先生の手に頼りきっていますが、そのぺースは月に一回、ときには二~三ヶ月あくこともあるのに、歯の調子も体調も良好という事実には、逆にすごさを感じます。
こうして私は、歯や口の中の治療で、全身の健康を取り戻すことができました。
伊禮先生がいわれるように、歯と体は確かに関連していると思います。
(ひとことアドバイス グリーン歯科医院院長伊禮祐子)
Kさんは、奥歯を抜歯してから、義歯が合わない状態が続いていました。
実は、こうした状態は口の中のコリを招き、ひいては体の状態まで悪化させます。
しかし、このことはあまり知られていません。
このような人が、日のコリ取りマッサージを行うと、咬み合せも合いやすくなります。
その結果、義歯がらくに入り、正しく使えるようになります。
すると、口のまわりのシワやたるみも、どんどん取れてきます。
義歯が合わないと悩んでいる人は、あきらめずにマッサージを行うようお勧めします。